仕事のできる人は質問力が高い!地頭が分かってしまう質問とは??
出会って数秒で挨拶をし、質問などを重ねて話題を広げていくコミュニケーション。
その中で、頭の良い質問をする人は、多くの人の心を開き、話自体も盛り上がる。
一方で、頭の悪い質問をする人は、話の辻褄が合わなくなったり、良からぬ誤解を招いてしまうことも…
今日は、その質問力について書こうと思います。
こんな人に読んでほしい!
- 営業マン
- 接客業をする人
- 誤解を招きやすい人
- はじめての相手に何を話したらいいか分からない人
です。
悪い質問例
私が最近感じた中で、「この人、頭悪いなぁ」と思ってしまう場面がいくつかありました。
その① 「何か悩んでることはありますか?」
精神科受診時にカウンセラーにいきなり聞かれたひとこと。
当方は悩みや辛いことを心に抱いて精神科を受診しているにもかかわらず、この質問はことごとく愚問であると感じました。
精神科を受診していない一般人であっても、悩みや不安、辛いことは一日に山ほど経験するし、心の中に沢山秘めているもの。
それに対し、「何か悩んでいることはあるか」と尋ねたところで、
「たくさんある。」としか答えられない。
頭の良い人ならどう質問するか、皆さんも考えてほしい。
その② 「お会計はどうされますか?」
2人で飲食店に行った時のこと。
レジに着いて伝票を渡すなり、店員から出てきた言葉は
「お会計はどうされますか?」
と。
私の中の心の声
「どうされる」って何が…?
別々の会計にするかどうかを尋ねているのか、現金かクレジットかを尋ねているのか全く分からない。
こんな質問、あなたも実際に体験したことあるかもしれませんし、
あなたが無意識のうちにしている可能性もあります。
頭の良い人はどのように質問するでしょうか。
答えやすく、話の広がりやすい質問とは何か?
上記2つの質問に共通することは何でしょうか。
ヒントは、『質問の〇〇性』です。
自分がだれかに質問をするときに、答えてほしい回答の〇〇性と、質問の〇〇性は一致しなければ、会話は成立しません。
・・・
・・・
・・・
もうお判りでしょうか。
質問の具体性です。
例の①では、心理カウンセラーはきっとどのような悩みがあるかを聞きたかったのでしょう。
それにもかかわらず、「悩みはありますか」という、Yes/Noで答えられる質問をしている時点で、患者の悩みは聞き出すことはできません。
- 「カルテには~と書いてありますが、これは具体的にどのような悩みでしょうか?」
- 「色々悩みや辛いことがあるとは思いますが、その中で最も辛いことは何でしょうか?」
などの聞き方をすれば、Yes/Noで答えずに、しっかりと具体的な会話内容になるでしょう。
例の②では、店員が「会計は別々か」を聞きたかったのか、「支払方法」を聞きたかったのかは定かではありませんが、
「会計は別々か」を聞きたい場合は
- 「お会計は御二人様ご一緒でよろしいですか?」
- 「お会計は御二人様別々にいたしましょうか?」
という聞き方の方がスムーズですし、
「支払方法」を聞きたい場合は
- 「お支払いは現金でしょうか」
と聞けばスムーズになる。
何気なく人と会話していて
「この人話し合うなぁ」
「この人、なんか会話していて違和感があるなぁ」
と感じることがあるだろう。
もちろん、自分がそう思うということは他人にもそう思われている。
違和感を感じる人の特徴は、
- 話が薄っぺらい:具体的に深堀せずに浅い会話内容で面接みたいな会話
- 何を話したいのか分からない:「いかがでしょうか?」「どうですか?」とかを乱用したり、相手に文章で回答してもらいたい場面なのに何故かYes/Noで答えられる質問をしてしまう人
などが挙げられるのは、今回の記事を見た皆様なら「あー!確かにこういう人いる!」とお判りになるはずです。
では、自分がそうならないようにどうすべきかというのをまとめます。
まとめ
今回は、下手な質問と上手い質問を紹介しましたが、自分が下手な質問をしないためには、「質問の具体性は、その回答の具体性に依存する」ということを理解しておかなければなりません。
薄っぺらい質問には、薄っぺらい回答しかできませんし、具体的な質問には具体的な回答ができます。
「ラーメン好きですか?」という抽象的な質問には、
「はい」としか答えられませんよね?
「ニンニクマシマシヤサイマシアブラカラメ」と答える人がいたら、病気ですよね?
「ニンニクマシマシヤサイマシアブラカラメ」という回答が聞きたいなら、「二郎系のお店に行ったときのお好みのトッピングは何ですか?」と質問すればよい。
はじめての相手に緊張して、「敬語しっかりしなきゃ」と敬語を意識しすぎるあまり変な質問をしてしまった、というのが私の経験でもありました。
ただ、「この人、話しやすいな」と思わせるためには、敬語の有無ではなく、的確な質問に具体的な回答が必要です。
相手にどんな具体的な回答をしてほしいかによって、質問を変える。
この意識だけで、少しは会話がスムーズになるのではないでしょうか。