偏差値30台からでも1年間独学で国立大に編入する具体的方法
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偏差値30台から国立大を目指す編入学の具体的方法 英語の勉強はこれでOK!! - YouTube
前回のまとめ
前回の記事はこちらでした。
「編入しようか迷ってる~」という人は一読をお勧めしますが、
一応前回のまとめを書くと、
- 編入学はそこまで難しくない
- 試験科目は、英語+小論文+面接 と非常に少ない
- 独学でも十分に可能
でした。
では、具体的にどのように独学で勉強するのか?ということについて今回は解説していきます。
出題傾向
英語
英語については、赤本を少し難しくした感じで、形式は長文読解がメインです。
過去問は問い合わせれば送付してくれる大学もあるので、是非一度過去問をご覧ください。
小論文
①課題論述型
小論文にも種類が3つほどあって、これは与えられたテーマについてひたすら書き続けるというパターンです。
- 小学生がスマホを持つことについてどう思うか述べよ
- 日本の教育の問題点を述べよ
のようなテーマが与えられて、それをひたすら書くというものです。
私が受けた4校の中では、1校がこの形式でした。(不合格でしたw)
②文章読解型
これは先に長文を読んで、それについて自分の考えを述べるという形で、私が受けた4校中2校がこれでした。(1校は合格しました)
現代文と文章読解型小論文の決定的な違いは何かというと、理解と納得の違いです。
現代文は、その文章を適切に理解できるかが試されます。
(読者が納得できるかは関係ない)
それに対し、このタイプの小論文は、文章を適切に理解したうえで、それに納得したのか、していないのか、それはなぜなのかをひたすら書くという形式になります。
つまり、現代文の能力と小論文の能力の双方が試されるということです。
③試料分析型
これは資料を一つ出されてその分析と自らの考えを述べるものです。
私が受けた4校の中では1校がこちらでした。(ここは合格しました)
記憶が確かであれば、人口減少率のグラフか何かだったはずです。
それについてどのような視点で分析し、自らの考えを述べていくという流れです。
志望校の小論文はどのタイプ??
これはあらかじめ過去問などで把握しておいて試験に備えましょう。
英語の勉強方法
英単語
中学レベルの単語が即答できるかを試す
まず、英語が得意な人も苦手な人も本屋に行きましょう。
そして、中学生用の英単語帳をみて、意味を即答できる英単語が何割あるかを分析しましょう。
- 8割以下の人 ➡ 5~6割わかる位の単語帳を買い、ひたすら暗記
- 9割以上即答の人 ➡ 次の見出しへ
オススメ単語帳
①東大英単語熟語 鉄壁
私はこちらをボロボロになるまで読み込みました。
「東大英単語」なんて書いてますが、東大レベルの難しい単語しかないわけではありません。
ただ、東大を受かった友人は「鉄壁ひとつ完璧に覚えれば東大の英語は余裕」と言っていました。
キモいことに、ある単語をポロっというと「それって鉄壁の何ページに書いてたよね?」とか聞いてくる始末です。
本の後半に『難単語』というトピックがありますが、地方国立クラスであればここは覚えなくて構いません。
鉄壁のメリットは
- 掲載単語数が多い
- イラストや解説が充実
- ジャンル分けされているので類義語暗記に有効
です。
特に某国立大の第1問には、『この英単語と同じような意味の単語を選びなさい』というような問題があったりしたので、鉄壁でまとめて類義語を覚えられるのは大変助かった記憶があります。
また、接頭辞や接尾辞などについても解説されており、接頭辞や接尾辞が分かると暗記も効率的になります。
②Duo 3.0
鉄壁とは違い、これは短文形式で主要単語を覚えていく形になるます。
Duoのメリットとしては
- 掲載されている短文がそのまま試験に出たりする
- CDも別で買えば短文すべて暗記できる
まず、Duoを何週かして単語と短文の意味を暗記します。
そこでCDを買い、ドライブやジョギング中に聴いたり、机に向かえない時間はすべてduoのCDを聴いていました。
大事なこと2つ
①紹介した2つの単語帳と文法書を併用する
これは、一見効率が悪いように思えますが、Duoに載っていなかった単語が鉄壁に載っていたりと、両方の単語帳に載っている単語はより理解度が深まるなどメリット尽くしです。
- 鉄壁に飽きたらDuo
- Duoに飽きたら鉄壁
- 単語暗記に飽きてきたら文法 or 英文解釈(後述のテキスト)
- 英語そのものに飽きてきたら小論文(後述のテキスト)
- 勉強そのものに飽きたらDuoを聴きながらドライブ or ジョギング
- 布団に入ってから寝付くまでDuoを聴く
と、洗脳レベルの生活を1年間やり続けます。
この2冊は受験まで常に持ち歩いていて暇があれば暗記してください。
②ただ意味を暗記するだけでなく品詞を考えること
先ほどの接尾辞にも関連するのですが、その単語が名詞なのか形容詞なのか副詞なのかを理解することによって英文解釈の時に役に立ちます。
特に動詞はSVOOを作る動詞なのか、SVOCを作る動詞なのかを理解しておかないと和訳ミスに繋がったりするので重要です。
文法
英語得意な人も苦手な人もまず最初に単語暗記と並行してこれを読んでください
英語得意な人であったとしても重要なことが分かっていないことが多いです。
「英語得意だぜ!」と言っている人でも
Q、SVOCのOとCにはどのような関係がありますか?
と聞いて答えられる人はどれくらいいるのでしょうか。
編入とは言わず、試験に落ちる人の特徴は分からないことを分かったと勘違いしてしまうことです。
で、文法はこの一冊で十分です。
中学レベルの文法を適切に理解しているのならば、大半の英語長文は読解可能です。
私はこれ以外の文法書には手を出していません。
趣味程度にはこれを読んでましたが。
英語のルールについて論理的に書かれていて面白いです。
ひとまず、文法を理解したら英文解釈に進んでください↓
英文解釈
まずはこの本から
この本にある英文は長文ほど長くないので怠くなりません。
英文にひたすらSVOCを振って、別冊にある解答と照らし合わせて、なぜSVOCの振り分けを間違えたのかを考えてください。
この参考書を一周すれば次のステップへ
先ほど紹介したものと似ていますが、内容も同じ形式で被る分野もあります。
ただ、入門70と被っている個所はかなり大事な項目なのでサボらずマスターしてください。
これも二週くらいして、本の内容がある程度頭に入ったら次のステップへ
これは長文の中に覚えるべき単語が太字で書いていて、次のページにその意味が書いてあり、長文読解と単語暗記を両立できます。
この英文にひたすらSVOCを振り、不明な単語は必ず覚えるというサイクルを繰り返します。
そして、最終的にはパッっと英文を見ただけでSVOCとその意味が分かっている状態が理想です。
小論文の勉強方法
これで小論文の基礎を固めてください。
目安は本一周くらいで大丈夫です。
それから次のステップに行きます。
この本の中で、自分が受ける大学で採用されている小論文の形式(文章読解型なのか、試料分析型なのか…など)の問題をひたすらやり続けて添削すればOKです。
特に解答がまったく自分と異なる主張をしていても、どんな論理展開で書かれているのか、序論・本論・結論には何が書かれているかなど、現代文と同じような読み解き方をすれば、次回自分で書くときに役立ちます。
面接対策
自分の過去と未来について一貫性を持った主張を
面接は編入だけでなく、ほとんどが過去・現在・未来について聞かれます。
- 今までの研究内容や成果は?(過去)
- 趣味は?(現在)
- 自己紹介して?(現在)
- この大学で何をしたいの?(未来)
- この大学でしかできないの?(未来)
- 大学院行くの?(未来)
など、それに似たようなことが聞かれます。
重要なのは、過去から未来まで自分の価値観ややりたいことが一貫していることです。
それがバラバラになってしまうと、嘘を見抜かれますので、嘘をつくならば一貫性と深堀りされても大丈夫な中身をしっかり用意してください。
まとめ
勉強は英語ベースでいい
英文を解釈して和訳をすることは、日本語の理解にも直結します。
英文読解ができるようになってくると、必然的に主語述語がはっきりとした文が書けるようになり、小論文対策にもなります。
塾講師のアルバイトをするといいかも?
私は一日3~4時間机に向かって英語を勉強するという生活で編入試験に受かりましたが、実際机に向かう以外にすることの方が重要だったりします。
私は塾で中学英語・高校英語を教えていましたし、自らの知識をアウトプットする場もありました。そういったことが学力の定着に繋がって受かったものだと思います。
最後に
最後になりますが、この記事は私の自己流をひたすら述べただけです。
人間大体同じ脳みそをしているので、私のやり方を全てやって受からない人はいないと断言できますが、精神衛生的に合わないと感じる人もいると思います。
そういう人は、多少違うやり方でも、多少時間がかかってでも同じゴールにたどり着ければ良いと思います。
編入して、後悔したことは一度もありません。
この記事が、読んだ人の誰かの役に立てれば幸いです。
適宜TwitterやInstagramでの質問もお待ちしております。